“未開の地”西九条を民泊制度で街ごとホテルに 

“未開の地”西九条を民泊制度で街ごとホテルに
6/13(火) 19:20配信 毎日放送

 大阪市此花区の西九条。昔ながらの長屋が建ち並ぶ下町なんですが、そこに空き家を改造して客室にするという新たなコンセプトのホテルが登場しました。民泊の制度を使っていますが、なぜ西九条だったのでしょうか。

 「JR西九条駅前です。USJへ行くときの乗り換えに使ったことがある人は多いと思いますが、ここで降りたことがある人は少ないかもしれません。一体どんな街なのでしょうか」(神崎智大記者リポート)

 大阪市此花区の西九条。大阪駅から環状線で5分と便利な場所にありますが、有名な観光地などはなく、駅前には下町の空気が漂います。

 「高架下に飲食店などが集まっているんですね。自販機が安いです。ペットボトルのお茶が90円、缶コーヒーはどれも50円」(神崎智大記者リポート)

 地元の人に街の魅力を聞いてみました。

 「ないねえ、食べ物もこれが特別おいしいというのもないし、公園っていってもちょっろとした公園やし、パチンコ屋多いわ、そういえば」(地元の人・女性)

 「大通りから一本入ると、小さな家や長屋が並ぶ住宅街です」(神崎智大記者リポート)

 古い住宅が並ぶ細い路地を歩いていると、川の堤防に突き当たりました。安治川の川底を通る歩行者専用のトンネル。渡し舟の代わりとして戦時中につくられたもので、今でも市民の足として頻繁に使われています。

 「トンネルを抜けた先にあるこちらは九条、川の向こう側が西九条。西九条は川に囲まれた狭い地域であることがよくわかります」(神崎智大記者リポート)

 新しいホテルのフロントは、駅から徒歩3分ほどの住宅街にありました。ここで受付を行いますが、客室は別の場所にあると言います。

 「パスポートをチェックして、カギをお渡しします。その後、外に出て客室へ案内します」(ホテルを運営するOtomari 山岡啓一朗さん)

 西九条でオープンしたばかりの「SEKAI HOTEL」。客室は小さな住宅が並ぶ細い路地の先だといいます。住人がいなくなり、空き家となっていた長屋を元の柱などを生かしつつオシャレな空間に改装。2階のこの部屋は最大4人が泊まれ、料金は1泊2万円程度だといいます。部屋にはレンジや炊飯器、お湯を沸かすケトルも。

 「中華系の方は絶対に冷たい水を飲まないので、これ(ケトル)がなかったらクレームになりますね」(山岡啓一朗さん)

 現在、客室は全部で5部屋。すべて長屋を改装したもので、大阪市で認められている「特区民泊」の制度を使っています。西九条は大阪駅へ5分、USJの最寄り駅へも5分。さらには阪神なんば線で難波へも8分と観光客にとってはかなりの好立地なのですが、まとまった土地がないことから、これまで大手のホテルが進出せず、業界の“未開の地”でした。客室のひとつに泊まっていた岩国から来たというアメリカ人の家族は…

 「便利な場所だしUSJにも2駅で行ける。周りの人も笑顔で接してくれた」

 ただ、細い路地まで観光客が入ってくるだけに、地元からは不安の声も相次いだといいます。

 「何かあったらフロントがあるので、すぐに駆けつけてトラブル対処します。スタッフも中国語・英語を話せる人間を滞在させているので、トラブルはこちらで解決しますと説明している」(山岡啓一朗さん)

 隣の空き家が突然、客室に変わったという81歳の男性は…

 「良い面もあるし悪い面もあるけど、空き家が多いからね。ちょっとでも賑やかになっていいのでは。ハワイから来た人が『グッドモーニング』って挨拶してくれた。(そういうのは良いですね)よろしいな」(客室の隣に住む男性)

 ホテルのパンフレットを見ると、客室とは別の場所に「SPA」の表記も。案内してもらうと、そこには銭湯がありました。

 「住民の方ももちろん毎日来られているので、そこでコミュニケーションをとっていただければという願いはあります」(山岡啓一朗さん)

 宿泊客が街へ繰り出し“街全体がホテル”になるのが理想だというSEKAI HOTEL。西九条が変わるきっかけとなるでしょうか。
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