<群馬・甘楽>町全体が「ホテル」の空き家対策 頓挫の訳は 

<群馬・甘楽>町全体が「ホテル」の空き家対策 頓挫の訳は
6/12(月) 18:47配信 毎日新聞

 町全体が「ホテル」、改修した空き家が「客室」--。こんなコンセプトで観光客らに滞在してもらおうと、群馬県甘楽(かんら)町が今年4月からのスタートを見込んでいた「The Hotel甘楽」プロジェクトが頓挫している。担当課の職員は「見通しが甘かった」と頭を抱えている。何があったのか--。【畑広志】

 甘楽町は県南西部に位置し、自然に囲まれた風光明媚(めいび)な町。史跡や文化財が多く残り、日本名水百選「雄川堰(せき)」が流れ、大名庭園で知られる国指定名勝「楽山園」や武家屋敷など江戸時代の面影が現代に息づいている。

 町の計画では、町内に点在する複数の空き家を対象に、所有者と借り上げについて交渉。借り上げが決まった住居は宿泊可能な施設に改修し、「客室」として貸し出す。

 既存の地域交流センター「信州屋」(甘楽町小幡)をホテルの「フロント」として位置づけ、センターを運営するNPO法人「自然塾寺子屋」の職員が宿泊客の手続きなどフロント業務を行う。

 これらによって、サービス業の仕事の創出や、観光・地場産業振興、宿泊した客の移住などを目指す--という“壮大”な事業だ。

 2015年度から空き家2軒を2年がかりで改修。防火のためのスプリンクラー設置や風呂、台所などを直した。事業費3700万円のうち3490万円は総務省の地方創生加速化交付金を利用した。

 しかし、改修後、町中にある1軒は建築基準法で耐震工事が必要なことが判明。所有者との間で折り合いが付かず、現在も追加工事の見通しが立たない。

 一方、山間部にあるもう1軒は県指定の土砂災害警戒区域等内にあり、県から災害が発生した場合の危険性などを指摘された。

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 一般住宅に有料で客を泊める「民泊」などの住宅宿泊事業者に対して、都道府県知事への届け出を義務づけ、年間提供日数の上限を180日とする「住宅宿泊事業法」が9日に成立した。18年1月にも施行される。富田浩企画課長は「新しくできる法律の中身をよく調べて、これ以上の改修をしなくてもオープンできるか検討し、なんとかしていきたい」と話した。
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